「男は泣くな」もセクハラ

ある時、悲しいことがあって泣いてしまった(家で一人で)。

悲しい、悲しい、シクシクと
落ち着くまで泣いた。

それからハタと思った。
自分は女だから悲しい時に泣いたりするけれど

これ、男性は、かなりしんどくないだろうか?

誰でも悲しい時はある。

そもそも泣きたい時というのは、耐えられないくらいしんどいから泣きたくなるのであって、
そんな時でも泣くなというのは酷ではないだろうか。

耐えきれないときに無理矢理我慢する習慣がついていたら
そりゃ、なかには妻や子供を殴る人が出るのも無理からぬことではないか。
お酒に逃げたくなる人が出るのも無理からぬことではないか。

泣くことはストレスに対する反応のひとつ。
無理にねじ曲げたら別のひずみが出る。

「男が泣くなんて情けない」という風潮はあるけれど
「人を殴るくらいなら泣く方がまし」
「お酒に逃げるくらいなら泣く方がまし」
という考えの人が多くなった方が

男も女も生きやすい世の中になるのではないだろうか。