人生の橋を渡る

人生には、橋を渡るような時がある。
いつも陸の上を歩いて(自転車でも車でも)いるけれど、たまに橋を渡る。

足元には狭い橋、その両脇は川。
上流側にそれても、下流側にそれても、川の中に落ちてしまう。

後ろから、馬車(人力車でもお籠でも)がやってきた。
「期限」という馬車が。
この馬車に追いつかれたら、社会的にダメージが出る。
信用を失うかもしれない。
追いつかれないように、私は走る。
でも走り過ぎてバテたら、私は倒れてしまう。
上流にも下流にも落ちないように。
追いつかれないようにしつつ、バテないように気をつけつつ。
しかも人生の橋には欄干がない。
自分の目でよく足元を見ながら行かなければいけない。
それでも大丈夫、ちょっと転んだくらいじゃたいてい死なないから。


近況
今は、人生の橋を渡っているところです。
この前の橋は、馬車が速いところを自転車でガーッ! って走らないとヤバかったので大変でした。

ちょっと陸地に着いて、ひと息ついて、今度はまた次の橋を歩いています。
馬車はまあ人力車くらいの速さになったので、前ほど急がなくても大丈夫です。
でも案外速いので、油断なりません。
追いつかれたら、皆に迷惑がかかります。

追いつかれないように気を配りながら、上流にも下流にも落ちないように。
一歩一歩、ひとつずつ。
落ち着いていけば大丈夫。

岸はまだ遠いけど、ちゃんと陸につながっています。
もうしばらくかかりそうですが、ちゃんと歩いています。