大腸内視鏡検査の体験談と失敗談・その1

最近、大腸の内視鏡検査を受けてきた。

私は昔から便秘だったのだが、それを医師に相談し「病気ではないかどうかを知りたい」と尋ねたところ、「病気かどうかは、腸を内視鏡で見てみないとわかりません」とのことで、検査をしてもらえることになったからだ。

 

病院からの指示で、「前日は消化の良いものを食べるように」「前日の夜9時にこの薬(シンラック)を飲んでください」「当日は絶食(水やお茶はOK)」「当日は8時50分までに病院に来てください」「鎮静剤を使うことを希望する場合、自動車・自転車等で来ないでください」と言われた。

 

当日病院に行くと、病院の内視鏡検査の部門の、ソファのある小部屋に、同じ検査を受ける人が集められた。

「まずこの薬(白い少量の薬)を飲んでください」(←薬の名前は忘れました)

「それから2時間かけてこちらの下剤(モビプレップを溶かした2リットルの溶液)を飲んでいただきます。10分で200ミリリットル、次の10分でもう200ミリリットル、3回目の10分で水かお茶を200ミリリットル飲んでください。これを4回繰り返します」と言われた。

小部屋にはウォーターサーバーが置かれていて、そこから水かお湯を飲むことができた。

一人一人に図の描かれた紙が配られ、コップ1杯(200ミリリットル)飲むごとにコップの絵にバツ印をつけるよう言われた。とてもわかりやすかった。

 

モビプレップは、少し飲みにくくはあるものの、まあ飲めなくはない、という感じで、心配したほど苦痛ではなかった。スポーツドリンクのような味がついていた。

飲み始めて1時間少々して、同じく検査を受ける別の患者さんがトイレにときどき立つようになった。私も飲み始めて2時間弱くらいで、腸からの排泄が始まった。

下剤を2リットルといっても、お腹が痛くなるようなものではなかったので、そこはまあ大丈夫だった。

出る便は、初めは普段の色のものが液状に出て(痛くはない)、少しづつ便の色が透き通ってくる。透明な黄色がかった液体になれば検査OKだ。

ただ私は便意が起こるまでの時間が、一緒に飲み始めた他の患者さんに比べて長くかかったので、検査の時間に間に合うかが心配になった。

 

便が透き通って腸の準備ができた人から、内視鏡を入れての検査が始まった。他の患者さんが、点滴をつけて他の部屋へ去っていった。

私は淀んだ便がなかなか透き通らなかったり、透き通っても次に出たものがまた淀んでしまったりと時間がかかったが、どうにか検査できる状態になった。

 

看護師さんに呼ばれて点滴をつけられ、内視鏡検査の部屋へ通された。

ベッドに横になり、(私は鎮静剤使用を希望しているが)まず鎮静剤を入れない状態で肛門に内視鏡が入れられた。一瞬だけ少し痛かったが、まあ耐えられる範囲だった。それから鎮静剤を入れられ、すぐに意識がなくなった。

 

気がつくと検査は終わっていて、私は内視鏡とは別の部屋のベッドの上だった。タイマーで時間が計られていて、ちょうど検査が終わって1時間たったところ、とのことで、帰ってかまわないと言われた(検査後1時間は休んでいなければならない)。

 

検査の結果は、後日受診したときに教えてくださるとのことだった(検査予約の段階で、検査の結果を聞く受診日を一緒に予約した)。

帰るころには大体4時くらいになっていた。

 

心配したほど苦しかったり痛かったり疲れ果てたりということはなかった。

 

 

なんだか文章が長くなってしまったので、今日はここまで。失敗談は次回に書くことにします。